H29年度 事業計画・報告

学習会 レポート  (H29年度)


月に2回実施している学習会からの情報発信レポートを連載します。


2017.5.12

~森林を良く知ろう~
 今年も学習会が始まりました。今年は、身近な里山に育つ樹木についてその生態を知ることを目標に、多くの方が参加できるよう午後の2時からと昼に開催します。 来月から、事務局だよりで毎月一種づつ、学習した樹木を紹介します。

<使用テキスト>
 「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」 渡辺一夫著 築地書館
 「アセビは羊を中毒死させる」 渡辺一夫著 築地書館

     
5月の学習項目は以下の通りでした。
○5月11日
進め方の説明、輪講講師決め
タブノキ~忍耐と堅実~ 石田
○5月25日
スダジイ~その場を死守せよ~ 担当井村j
シラカシ~目を覚ました野生~ 担当中野
アラカシ~逆境こそチャンス~ 担当井村j

     
6月の学習項目
○6月1日
アカガシ~冬を過ごす知恵~ 担当 野澤
ヤブツバキ~競わない生き方~ 担当 井村e
アカマツ~森の再生を狙う~ 担当 定成
○6月15日
クリマツ~個体差で生き延びよ~ 担当 吉江
モミ~古くて悪いか~ 担当 石田
コナラ~倒れていくテイコク~ 担当 井村j


2017.6.1 6.15

コナラ ~倒れていく帝国~  井村 淳一(会員)

コナラ ブナ科 コナラ属

暖温帯 落葉広葉樹 高木 樹高 約15m~25m 雌雄同株 雌雄異花 陽樹

氷河期でも多くの群落をつくる。
・コナラが暖温帯に広がった理由の一つは、氷河期の寒さと乾燥に耐えられたから。
現在の暖温帯は最終氷河期ピーク時の冷温帯に相当、温帯性の針葉樹や落葉樹が広く覆っていた。コナラも寒さと乾燥によく耐えて針葉樹とともに多くの群落があった。
これが、その後の温暖期に分布を広げる母樹の集団になった。

山火事を利用する。
・コナラが分布を広げる助けになったのが山火事である。(コナラは攪乱地に定着するタイプの樹木である。この攪乱地は山火事の跡であった。)コナラは太平洋側に多く分布するが、その一つは冬に乾燥するので、山火事が起きやすい。
山火事になると植生が一旦なくなるので、陰樹の常緑樹よりも明るい場所で早く成長する陽樹の落葉樹が有利になる。山火事が度重なるといつまでたっても陰樹の常緑樹に遷移が進行しない。またコナラやクヌギの樹皮は分厚く裂け目が入っていて、分厚いコルク層を形成しており、火事の時、樹幹の内側まで火が達するのを防ぐことができた。

種子に栄養をつぎ込む
・山火事の跡地等の攪乱地に侵入するには、そこに種子が運ばれねばならない。ドングリは鳥やネズミ等の小動物に運搬され、ほとんどは動物や虫に食べられるが、一定の割合で食べ忘れられたものが発芽する。しかしこれでは如何にも効率が悪い。
・コナラは種子初産年齢が低く、10年生位から種子を付けること。2~3年周期で豊作になり安定して種子を生産すること。しかも陽樹にしては長寿で200年程生きて、長い期間種子を散布し続けることで、攪乱地での子孫を増やす確率を高めている。

人の手を借りて広がった種
・コナラが広がったのは、自然の力だけではなく、人手によるところも大きい。
・コナラやクヌギの幹は燃やすと日持ちが良く薪や炭に適していたこと。伐採されても切り株から萌芽枝が生えてきて、短期間(萌芽枝の成長は実生からの成長より断然早い)で薪や炭に適した太さまで再生する。
・コナラやクヌギの森は伐採と再生を繰り返し長年により人が維持してきた森である。

倒れゆく帝国
・コナラは山火事に助けられ、人に助けられて本来常緑樹になるべき場所で、長年にわたって里山を支配してきた。しかし、ここ50年雑木林の管理が滞り、伐採されることがなくなり太くなリ、萌芽能力も失い、若い世代が増える可能性はなくなる。また林床にササが繁茂しだすと他の植生は定着しにくくなる。
・温暖化の進行とともに、シラカシやアラカシの常緑樹の侵入が顕著になっている。


 

<参考資料>
コナラとミズナラの違い

葉:

葉の付き方は共に互生。共に先端の方が幅広く縁には大振りの鋸歯がある。
コナラは葉柄が1cm位の長さがある。
ミズナラには葉柄がなく、葉の鋸歯も大きい。

生息地:

コナラは暖温帯 標高300m~1100m位 ミズナラ冷温帯 標高 1100~1600m

樹皮:

コナラの樹皮は灰黒色。縦に不規則な裂け目が入る。クヌギの方が裂け目は深い
ミズナラの樹皮は灰褐色で、縦に不規則な裂け目があるが薄片状のものが重なっていて、剥がれる。

コナラ
コナラ

ミズナラ
ミズナラ


     
7月の学習項目
○7月6日
ヤマザクラ~もてなしの達人~ 担当 下田
ミズキ~スタートダッシュで逃げ切れ~ 担当 本村
ケヤキ~水辺に大きく育つ~ 担当 本村
○7月20日
ムクノキ~陰陽に使い分ける~ 担当 吉江
イヌビワ~空き室あります~ 担当 石田
ニセアカシア~増えすぎた孫悟空~ 担当 野澤


2017.7.6 7.20

ニセアカシア ~増えすぎた孫悟空~  野澤 康夫(会員)

ニセアカシア マメ科 ハリエンジュ属 落葉高木
公園に植えられる落葉樹・五月頃白い房状の花を、強い香りを放ちながら咲かせる・人気の木だが肩身の狭い思いをしている:生命力が強すぎるということからきているらしい。

緑化に貢献:明治期に北米から輸入された外来種。
花の美しさ・大気汚染に強い⇒公園に多く植えられたが、河川で野生化
河川での野生化:山奥に植えられたニセアカシアから広がった。(公園の街路樹からではない)
⇒・砂防樹種(崩落地などに植えて緑化を行う)として山奥の崩落地に盛んに植えられた。
   |⇒崩壊した斜面に根を張り安定した斜面に変える役割を担い、種子が洪水のたびに河川に流されて下流域の河原に定着して広がる。

根粒菌との共生
砂防樹種(治山緑化として選ばれた樹木)としての特殊な能力:根に根粒菌を寄生させ、共生関係を築く。
根粒菌→ニセアカシア:根粒菌は空気中から窒素(気体)を取り込んで個体に変える特殊な能力を持ち、この窒素をニセアカシアに提供
ニセアカシア→根粒菌:糖分を提供
⇒土壌(植物が育つ窒素などの土壌養分)が少ない崩落地では樹木が育ちにくいが、共生関係により崩落地でも生育

強い繁殖力
全国各地の河川の上流に大量に植えられ、洪水時に大量の種子が流される。
 ⇒強い繁殖力1.種子の多様性(・裸地で素早く発芽できるタイプ、・土中で長年休眠できるタイプ(20年以上土中に眠っていても発芽能力を失わない))、(・明るい場所と暗い場所の両方の環境に対応できる)
⇒日当たりの良い場所で極めて早く成長し、若いうちから種子をつくる。

孫悟空の木
強い繁殖力2.根萌芽という増え方:根を横方向に伸ばし、根の途中から幹を立ち上げながら増えていくタケやササと同様で自分の分身(クローン)を作る技を持っている。ニセアカシアも根からの自分の分身(クローン)を作る技を持っている。

孫悟空の木
環境省―「特定外来生物」の「要注意リスト」に入れている。
 理由:日本固有種の生息域を侵す⇒あまりにも増えすぎてしまい、嫌われた。
「ニセアカシアいじめ」に困惑しているのが養蜂業者。国産ハチミツの約半分はニセアカシアから採取。レンゲ密に次ぐ高級品であり、ニセアカシアが伐採されれば良質なハチミツが取れなくなる。


     
8月の学習項目
○8月10日
オニグルミ~少数精鋭~ 担当 南波
フサザクラ~7度倒れても~ 担当 井村e
イヌシデ~懐の深さ~ 担当 黒田
○8月24日
イヌブナ~守りに徹する~ 担当 本村
ブナ~雪に笑う~ 担当 黒田
ミズナラ~攪乱に乗じる~ 担当 下田


2017.8.10 8.24

オニグルミ ~少数精鋭~  南波 一郎(会員)

オニグルミ クルミ科、クルミ属 日本原産
和グルミとも言い食用になる。 クルミ属には種々あり、食用はその一部。 食用クルミの代表例はペルシャグルミ(西洋グルミとも言う)とその変種、例えばテウチグルミ(中国原産でカシグルミとも言う)。 サワグルミ、ノグルミはクルミ科だけどクルミ属ではなく食用にならない。

オニグルミは九州から樺太まで自生している。
鬼のように固くゴツゴツした殻で割りにくく、実も少ないが味は濃厚でクリーミー、独特の風味がありファンがいて販売もされている。
落葉高木で主に山間の川沿いに自生。花期は5-6月。風媒花、雌雄同株。
殻が固く東洋ゴムで評価されスタッドレスタイヤの素材に利用されている。
クルミ一般は脂肪、ビタミン、ミネラルと栄養価が高く縄文時代から食用とされて来た。脂肪は乾性油で木工の仕上げや油絵具の成分として使用される。
材は堅く、狂いがなくウオールナッツと呼ばれチーク、マホガニーと共に世界3大銘木に数えられえる高級材である。

クルミ生産量:
食用クルミの世界生産量は年間140万tで中国、アメリカで80%を占め、殆どがペルシャグルミとその変種。日本への輸入も両国産が主。
日本は年間約200tで長野県(東御市が有名→道の駅「雷電くるみの里」)が80%。品種は主に信濃グルミでペルシャグルミの変種。他に東北でテウチグルミが生産されている。 日本の消費量は約3万tなので99%が輸入品。 日本原産のオニグルミの生産は同じく日本原産のヒメグルミと合わせても僅か。

オニグルミの生態
①河原、谷斜面でよく育つ→土壌水分や湿度の高い所。
河原は洪水の度に攪乱がありオニグルミ(陽樹)に適する。成長が早く10年で10mになる。 ユグロンなる物質を出し他の植物を寄せ付けない。冬芽は乾燥に弱いので河原は適所である。
②野ネズミを利用して種散布する。
河原に多い野ネズミを種散布に利用する。硬い殻を野ネズミは割れる。貯蔵し種を食べるが食べ残しが種子散布になる。
③栄養豊富な大きな種子
野ネズミによる貯食型散布→僅かな食べ忘れに期待→数が少ないので生き残る事が重要→発芽力が強い(数年間の休眠能力、地下30cmからの発芽、芽生えを動物に食されても大きい種子故、再度発芽出来る)
④種子は大小どちらが良いか(数と大きさはトレードオフ)多くの樹木は種子を数万~数十万個つけるがオニグルミは数千個のみ。しかし個々は大きく生存率が高い→少数精鋭主義
⑤貯食型散布のリスク
食べ尽くされては意味がない。食べ残しがあるように殻の強度、胡桃の味付けにバランスが必要。
⑥保険としての水散布
殻の内側に空洞があり水に浮く。洪水時に下に流され散布される。土に埋もれても発芽出来る。祖先のバタグルミはトゲがありネズミが食わないが絶滅した。野ネズミ散布は成功したと言える。


     
9月の学習項目
○9月7日
トチノキ~倒産しない経営哲学~ 担当 本村
ホオノキ~1億年を生き延びる~ 担当 野澤
イタヤカエデ~どこまで無駄を削れるか~ 担当 井村e
○9月21日
シラカバ~空を見下げる旅人~ 担当 野澤
サワグルミ~団塊の世代~ 担当 吉江
カツラ~長寿でチャンスをつかむ~ 担当 南波


2017.9.7 9.21

トチノキ ~倒産しない経営科学~  本村 光子(会員)

トチノキ ムクロジ科、トチノキ属 字:栃、橡、杼
和グルミトチモチの原料として日本では大切にされてきた。トチの実は栗の実とならんでとても大きい。トチノキが大きな実をつくる陰にはさまざまな苦労と知恵が隠されている。

にぎやかしの花
 谷筋によく見られる。乾燥が苦手、適度に湿った土壌で生育がよい。沢筋の斜面に群落、または点在。トチの花は小さな花が集まった円錐形の花序で、 上向きにつく。香りと大量の蜜につられ、ハナバチが花粉を運ぶ。
 蜜(多量の糖分)は樹木にとり、コストがかかり、無制限には放出できない。 → トチノキは開花後、3日間だけ蜜を出す。4日目以降、花は蜜を出さないが、花がたくさんあることでハナバチは寄ってくる。ディスプレイ効果。

採用試験をおこなう

 花粉を運ばず、コストのかかっている蜜を盗む(盗蜜)者を防ぐ工夫→蜜の出る 3日間は花の中央に黄色い蜜標(送粉者を呼び寄せるマーカー)をつける。4日目以降は赤い蜜標をつける。 色を変えることで花粉を運ぶ虫の採用試験を行う。体毛が多く体が大きくて花粉をたくさん運べるハナバチは 2つの色を見分けられるが、

盗蜜者を防ぐ工夫
盗蜜者を防ぐ工夫

盗蜜者は見分けられず、古くて蜜の出ないダミーの花(赤)に行く。→送粉者の選別

容赦のない解雇
 トチノキは個体どうしが一斉に開花し、一斉に結実する。一斉開花は受粉効率の向上、送粉者の集中。 一斉結実は豊作・凶作による捕食者の数の調整。貯食型散布の場合、種子散布者≒食害者。 必要とする捕食者の数のコントロール。 種子散布者という労働者の「雇用調整」、「解雇」

種子の厳しい競争
 トチノキの実は日本の樹木の種子として最大級。大きくなり成熟するまでには厳しい競争を勝ち抜く。結実したごく一部のみ成熟。 全部の実が生長したら親木の体力が続かないが、大量の種子が結実するのは無駄では?
理由:
 1)実が虫に食われて健全に育たない。(優秀な種子の選別)
 2)日当たりなどの生育条件が例年よりよい場合、たくさんの種子を生産することを狙える。

運次第の生き残り
 大きく実った種子が発芽できる確率はさらに小さい。→殆ど動物に食べられてしまう。9-10月に落下した種子はリスやネズミによって運ばれて貯蔵される。 1カ所で50個以上貯蔵されることもあるが、殆どが食べられてしまう。ごく一部が食べ忘れたり、隠した主が死んだりして発芽できる。
 トチの実が大きいのは種子散布者への報酬プラス芽生えの生存率の向上のため。種子の栄養によりトチノキの実生の生長は速い。素早く生長することにより、 春先の高木が開葉する前に高さを稼いで生き残る確率を高くする。種子の栄養が多いため、地上部を昆虫などに食べられてもまた茎を伸ばすことができる。

無駄ではない無駄
 種子は多量の糖分、窒素、リンなどを含む。貯食型散布の方法は無駄の多い方法に思える。しかし、最終目的は子孫(遺伝子)の維持。 森の中で種子が成木まで育つことのできる確率はきわめて低い。だから大量の種子の生産が必要。 トチノキが絶滅せずに今日まで生きていることは子孫の存続の目的を達成し、大量の種子は無駄ではなかった。

本能の奥にあるもの
 樹木が種子を作り散布するのは本能であり、彼らの遺伝子に組み込まれているから。生物は駅伝ランナーのように遺伝情報をリレーしている。 生物にとって最も大事なのは、体=もの(死ぬもの)ではなく、遺伝情報であり、生物はこの情報を伝えて永遠に残そうとしている。
 すべての生物は共通の祖先をもち、祖先から受け継いだ共通の遺伝子をもっている。とすれば、その共通の遺伝子の中に、生物(生命系統)を、 永遠に存続させようとする共通のルールがプログラムされているのかもしれない。種が分化したり、種が共存する背景には、 何らかの生物(生命系統)の「意図」が働いているかもしれない。


     
10月の学習項目
○10月5日
シラビソ~圧倒する数の力~ 担当 矢崎
オオシラビソ~逆転の方程式~ 担当 矢崎
ヒメコマツ(ゴヨウマツ)~氷河期の落人~ 担当 矢崎
○10月19日
カラマツ~荒地に輝く~ 担当 南波
ハイマツ~極限を生きる戦略~ 担当 井村j
ダケカンバ~しなやかな体と心~ 担当 定成


2017.10.5 10.19

ダケカンバ ~しなやかな生き方~  定成 寛司(会員)

ダケカンバ(種名)
類:バラ類 目:ブナ目 科:カバノキ科 属:カバノキ属 (高木・陽樹・落葉樹)
分布:アジア東北部、ロシア沿岸州、千島列島、朝鮮、中国東北部
   日本(北海道~近畿の奈良県以北、四国の香川県を除く亜高山帯
樹高:普通は10~15m、大きいものは30mにも達する一方、森林限界近辺では低木状
*橙色の樹皮が美しい落葉樹。
*亜高山帯から高山帯に分布。
*樹はよく曲がっている。柔軟性は強さの秘訣。

放浪する旅人 (放浪種=攪乱地を渡り歩いている)
・陽樹=耐陰は低い(コメツガ、シラビソ等に比較して)。小さなギャップができるとすぐに定着して大きく育つ。
・小さなギャップだけでなく、伐採跡地、山火事跡地など比較的広い面積の攪乱地にも見られる。 =むしろ更新しやすい場所。

種子の強い撒布力
・翼を持った小さな種子を大量につくり風で種子を頒布(ハイマツは鳥が種子頒布)
・種子は大きく、逆に種子の数は半分程度と少ない(シラカバと比較して)
・寒い場所で生きる環境が過酷なので、撒布距離を犠牲に種子に多めの栄養を持たせる方が有利。

周到な保険
・基本的には攪乱によって出来た明るい開けた土地に種子を頒布して定着する戦略
・複数の繁殖方法を用意=萌芽更新―森林限界に近いような厳しい環境では、実生が定着できないから―個体の寿命は300年くらいまで延びる。

雪に耐えるしなやかな幹
・根元がJ字型に曲がっていることがよくある ―雪の圧力に応じて地を這うように曲がる能力がある ―斜面をずり落ちる雪の圧力や雪崩の衝撃に耐えられ
・ダケカンバとハイマツは住み分けをする。
 ダケカンバ=雪が移動しやすい傾斜地や谷筋。
 ハイマツ=移動しにくい尾根筋。

樹形を変える能力
・強さの秘訣(その1)環境に合わせて体のサイズや形を変える能力
 ①背丈を小さくして幹を太くする
 ②根元から幹を枝分かれさせる
 ③地面を這うような形をとる
・強さの秘訣(その2)年齢によっても樹形を変える
 森中の老木=株立ち樹形をしている。
 小さなギャップに定着した若い時期には=株立ちせず単一の幹をできるだけ早く伸ばして高さを稼ぎ、高さを確保したら、株立ち用の萌芽枝を出して太らせ、複数の幹により樹冠を少しで横に広げようとする。

ハイマツとダケカンバ
・共通点=匍匐型の樹形になることができ、耐寒性に優れている。
・相違点=ハイマツは常緑樹。ダケカンバは落葉樹。
・最大の相違点=耐陰性の違い
 ハイマツ=極度の陽樹。シラビソなどの森林内(高木の下)では全く育たない。
 森林限界より上の場所にしか生きられない。
 ダケカンバ=陽樹とはいえ、ある程度の耐陰性があるため針葉樹林内でも、ギャップがあれば育つ。広い攪乱地だけでなく針葉樹林の中でもギャップを渡り歩きながら子孫を維持している。


     
11月の学習項目
○11月2日
ハクサンシャクナゲ~低木の強さ~ 担当 井村e
ミヤマナラ~重圧に挑む~ 担当 下田
○11月16日
未定

私たちは、このような活動を通じて人と森林との新たな関係を作り出し、豊かな森林を次世代にバトンタッチしたいと願っています。