H29年度 事業計画・報告

月例観察会  (H29年度)


 毎月1回の、市民の森を散策し、楽しみながら、生態観察をしよう! という会です。
観察結果は、市民の森を散策される方への情報発信と、樹木の名札掛けをします。
 今年発行されたガイドブック2「森を楽しむ」も携えて、今年も、各人テーマを持って、「森の楽しみ方」を見つけます。


2017.4.11

 ようやく春です。今年も月例観察会が始まります。 今年の年間メンバーは新人、旧人合わせてスタッフも含めて24名になりました。
 下見の7日は午前中雨。午後まで待って市民の森へ。下見のメンバーは4名、皆、久しぶりの山歩きに会話が弾みますが、 植物の名前がなかなか出てきません。脳がまだ冬眠でしょうか。11日までに目を覚まして貰わなくては大変です。
 市民の森の簡易トイレがまだ設置されていなかったので確認すると13日に設置されるということが分かりました。 11日の観察会はトイレなしでは半日が限度でしょう。午後は事務所で座学ということで観察ルートを決めました。
 しかし、天気予報とにらめっこも空しく、前日から霙雑じりの雨。朝から事務所で座学となりました。

 座学は、月例観察会の進め方の説明、ガイドブック2の説明、下見の写真、昨年4月の写真を見ながら植物、昆虫の話、 自己紹介を行いました。これから11月まで楽しい仲間になると思います。
 あとは、5月以降は雨がないことを祈るばかりです。

座学風景
座学風景


2017.5.9

 第一回目が大雨でしたが今回は天気に恵まれました。 そして今年は開花が遅れているお陰で、満開の桜の木の下で昼食となり、お花見気分です。 花の下でのお弁当は、森の楽しみ方の一つでした。

お花見気分
お花見気分

 エゾエノキの葉はまだ展開していないのに、 もう枝で葉が出るのを待っているオオムラサキの幼虫、そして今年初めてゴマダラチョウの幼虫も観察できました。 同じ食草のオオムラサキとゴマダラチョウは同じ木でどう共存していくのでしょう。今後、注目です。
 沢沿いの小径では怪しげな物体発見。これはアミガサタケというキノコで、図鑑には毒キノコのマークがついています。 しかし、「ゆでこぼして食用に利用」とも書いてありますが、ゆで方が不十分だと・・・とも書いてあります。ヨーロッパでは人気のあるキノコだそうで、干しシイタケのように乾燥したものを売っています。キノコは詳しい人に食毒、調理法をきちんと聞きましょう。素人判断は危険です。

ゴマダラチョウの幼虫
ゴマダラチョウの幼虫

オオムラサキの幼虫
オオムラサキの幼虫

アミガサタケ
アミガサタケ

月例観察会  5月の掲示(PDF:554KB) 



2017.6.13

 今月から参加されたメンバーの感想

あっちで蝶、こっちで花、そこでアブラムシ、みんなてんでばらばらで、こんな観察会見たこと無い。
だけど、とても楽しかった

観察会風景
観察会風景

 これは、月例観察会の様子が端的に表現されていると思います。こんな観察会を纏め、今月の見るべきものを見て頂き、 時間内に出発点に戻るという仕事を長年継続しているスタッフをちょっと褒めてほしい。
 月例観察会は、メインのスタッフ二人(井村、馬場さん)の他、支援隊と称して矢崎さん、吉江さん、黒田さんの支援を頂いています。下見のお付き合い、 本番のサポートなどがあって続いてきました。
 では、なぜ、快く支援をして頂けるかと言えば、メインスタッフの人望と言いたいところですが、それは自然の魅力でしょう。自然が面白いからです。 何年やっても、新しい発見があり、その生態に魅力があるからです。
 是非是非、その魅力を体験してみませんか。花の名前を覚えなくても、昆虫の名前をすぐに忘れても、それぞれの美しさ、したたかさなどを知ることは楽しい。次々に好奇心が湧いてきます。
今月は、シナノキの実生の双葉にこんな、感想がでていました。

シナノキの実生をみた、手をパッと広げ、”こんにちは”の声も聞こえてきそうな可愛いらしい葉にうっとり、ほっこり。

 まずは観察会へ。そして、スタッフへ。

ウツギと蝶
ウツギと蝶

ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ

シナノキの実生
シナノキの実生

月例観察会  6月の掲示(PDF:551KB) 


2017.6.6

オプション観察会
~富士見町 分水の森を巡る~

 今年は、富士見町植物友の会のご協力を頂き、市民の森を出て、富士見町の「分水の森」での参加自由のオプション観察会を企画しました。
 市民の森で見ない植物、アカシデ、クマシデ、イチイ、クロモジ、トネリコ、ポプラ、チョウジザクラ、ウスバサイシン、ラショウモンカズラなどを観察しました。

観察会風景
観察会風景


2017.7.11

 梅雨明け前の蒸し暑い日。天気予報も二転三転。7日の下見の日の夕方には茅野市は豪雨。こんなことにならないようにハラハラものでした。心配でちょっと瘠せたか?
しかし、本番はまずまずの天気。
 体調不良の方、お出かけの方などいらっしゃり、参加者は総勢10名でしたが、少数精鋭?昆虫が一番活動的なこの時期、貴重な観察ができました。
 主役は、蝶でした。駐車場、水車小屋付近では、オオムラサキが鳥かと見紛う飛び方で空を舞い、「あっ!オオムラサキ」と皆で見上げることしばしば。しかし、写真は撮れませんでした。
 下の写真の蝶も含め全部で成虫17種でした。

ミドリヒョウモンはミネラルに群がる
ミドリヒョウモンはミネラルに群がる

ゴマダラチョウの幼虫
ミドリヒョウモン

アイノミドリシジミ
アイノミドリシジミ

ムラサキシジミ
ムラサキシジミ

ウラゴマダラシジミ
ウラゴマダラシジミ

月例観察会  7月の掲示(PDF:554KB) 


2017.8.8

 台風が通り過ぎ、台風一過となるかと期待したが、朝まで降り続き、且つ、昨日の強風で山も下見なしで入るのは危険と判断し、フィールド観察は中止とした。  月一回のフィールド観察なので、この時期見られるものを、次月見られるとは限らない。という訳で、無理せず希望者のみとして事務所で下見の写真を元に座学を実施することにしました。
 今回の観察予定コースは、先月の樹木巡りツアーと同じルートで、夏と秋の間に咲く下段の花々を観察予定でした。残念。
 次回は、晴れますように!

キツネノボタン
キツネノボタン

ダイコンソウ
ダイコンソウ

ミズヒキ
ミズヒキ

ヌスビトハギ
ヌスビトハギ

ユウガギク
ユウガギク

オトギリソウ
オトギリソウ

ミゾホオズキ
ミゾホオズキ

ヤブジラミ
ヤブジラミ

ヒメジョオン
ヒメジョオン

アカツメクサ
アカツメクサ

2017.9.19

 今年は雨に祟られ、4月、8月は雨天中止、9月も当初の予定の12日は雨。年8回の観察予定が3回も中止では年間観察とはならないので、1週間延期にしました。しかし、延期した19日も台風の影響が心配でしたが、 前日には通り過ぎ、慌ててルートの再確認をして当日に臨みました。当日は台風一過の晴天となり、久しぶりのフィールド観察を満喫しました。メンバーの皆さんは忙しいようで延期により参加できなかった方が多数あり、10名での観察になりました。
 コースは7月の樹木巡りツアー(研修)と同じコースにし、せせらぎコースを中心に樹木の名札掛けをしました。参加の皆さんに樹木札を分担しリュックに入れて運び、担当の樹木が現れたら札を掛ける。そうすれば、自分の掛けた樹木は印象に残り、名前を知れば樹木にも親しみが湧くはずです。
 下見の際には、山の神近くのクヌギの木の下でカブトムシの死骸を見つけましたし、本番ではコナラの洞の樹液に6・7頭のコクワガタも観察しました。この付近は甲虫の観察ポイントに良いかもしれませんが、間伐の残枝が多く足場が悪いのが難点です。森の散策路整備で少し整備できるといいなと思いました。

靴にとまったオオムラサキ♀
靴にとまったオオムラサキ♀

実りの秋らしい田園風景
実りの秋らしい田園風景

樹木の名札掛け
樹木の名札掛け

リスがいる痕跡
リスがいる痕跡

月例観察会  9月の掲示(PDF:634KB) 

2017.10.10

 10月10日は晴天の特異日のようです。快晴に恵まれ、久々の観察を楽しみました。オオムラサキの幼虫もまだ葉の上で元気でしたが、そろそろ幹を下降し根元での冬越しの季節を感じているはずです。
 頂上広場では、リンドウがここにも、あそこにもと太陽を浴びて花を開いています。毎年夏、頂上広場の草刈りが行われますが、それで駆逐されることもなく、秋になればリンドウは決まって花を咲かせます。
 池ではルリボシヤンマが目立ち、産卵風景が沢山見られました。池の畔のセンブリは今年も可憐な花を咲かせています。少し増えたような気がします。市民の森の秋の風物は、今年も変わりなく続いています。
 しかし、今年キノコは少なく、10月の観察会恒例のハナイグチのお土産も少なかったようです。途中で、黄色いキノコ発見。抜いてみるとイグチの仲間。

キノコ

キノコ

 図鑑を調べてその場の素人たちの判断は「キイロイグチに違いない」。終わってから詳しい方に見て頂いたら、「キイロイグチには似てもいない。ハナイグチの黄色型」と言われてしまいました。やはりキノコの素人判断は危ない!皆さんも気を付けましょう。

頂上広場から富士山展望
頂上広場から富士山展望

頂上広場のリンドウ
頂上広場のリンドウ

池の畔のセンブリ
池の畔のセンブリ

秋の恵み ハナイグチとクリ
秋の恵みハナイグチとクリ

月例観察会  10月の掲示(PDF:581KB) 

私たちは、このような活動を通じて人と森林との新たな関係を作り出し、豊かな森林を次世代にバトンタッチしたいと願っています。